240116 何故つくるのか
『巽の家』
カタログから選んで、既製品の建具や家具を付ければ簡単に納まる。わざわざ大工、家具、建具屋さんに作って頂かなくても組み立てだけなら大工さんだけで完結します。既製品のクオリティー、デザインは日増しに進化し大体の人にとってはうぅーこれで良いよねってなる。
既製品では選択肢が限られるからという問いに対しても3dプリンターやAIの発達により様々な選択肢を創造しポチっとワンクリックするだけで好みのものが作れたりするようになる。そう考えると、現場で図面と格闘しながらわざわざつくることが風前の灯になっていくのかとも思う。
そこにアイデンティティがあると思っている設計士としては、何らかの意義をみつけていないと食いしばることができない。
坂本龍一が、生前『AIが曲をつくる時代になりましたがそれについてどう思いますか?』という問いに対して『それって楽しいですか?』と返したという。これは深い。。。何か良いヒントを頂いたような気がします。言語化できてませんが、つくるって良いですよ(笑)。