230520 アド・バード-実践編-

セブンイレブンで販売されているティッシュ。
デザインは佐藤可士和。

佐藤さんがアド・バードを読んでいるとは思えないけど、広告がわぁわぁ言っている様子は感じているはず。

このティッシュがまさしくアド・バードを逆手にとりデザインに落とし込んだ事例として秀逸。
使う時にはがす蓋のみに広告が印刷されているのでいざ使おうとすると広告が無くなりただの黒い箱になるという仕掛け。もう買ったんだからそれ以上主張しないでねっていう買う側の要望に見事に答えている。狭い車の中で使っているのですがもうワチャワヤ広告を主張してくるティッシュは置けなくなる。

デザインというのは、何もお洒落なものを作るというのではなくて問題解決するという側面が強い。アートと混同されがちなのですが奇抜なものをデザインしたところで根本的に何も問題解決していなければデザインとは言えない。普段から解像度高く物を見る癖を付けたり、想像することでヒントが散らばっいてその発見が面白い。SF小説からもヒントを頂いたという話(笑)。

■使っている状態からはセブンイレブンの商品とはわからないのにこのデザイン案が採用されるのが凄い