231125 直観

写真を勉強しようとすると構図について考えるようになる。見ているものを切り取ることで写真になるわけなので、どのように切り取れば効果的かを学ぶのは当然のこと。ある程度基本を学んだら後は枚数を重ねて構図によってどのように違うかを検証するのが近道に思う。デジタルカメラは枚数に制限無いと言えるのでとにかく違う構図で何枚も撮ってみること。そして、好きな写真家の写真をたくさん見ることで徐々に自分の中に好みが生まれ、何となく勘所が見えてくる。

撮影時は、しっくりくるかどうかは注意していますがいちいち構図がどうこうというのは考えていなくて適当に撮っています。後から説明してと言われて構図云々は言えますが、直観というのが正直なところ。

写真というのは凄くわかりやすくて、この学び⇒蓄積⇒醸成⇒直観という感性が生まれていく過程を自分1人で体験できます。しかも膨大な写真が教科書としてあるので集中して蓄積(インプット)する期間があると直感に至るまでの期間が短い。僕の経験でいくとカメラ機器にはまった時期があって、毎日各社メーカーのサンプル写真を眺めていました。今でこそセンサー性能が進化したのでメーカー毎の違いは少なくなりましたが、当時はキャノンやニコン、オリンパスで撮った写真の区別がつくまでになっていました。

この感性(直観)を磨く感覚というのは、写真だけでなく、建築、食等々何においても共通していると思っていて、何かを始める際にはとにかくその分野について集中して蓄積することが大事でないかと考えています。