230801 白いハコ
『KOI』
外壁工事がほぼ終わり、建物の様子がわかるようになってきました。
前回の続きを書いてみます。
道路から見る視線に合わせて建物の外観を考える。
回答として元々の建物とのバランスを考え外壁は白でまとめ、白いハコをポンと置いたような意匠としました。その箱が野暮ったくならないように端部の納まりを丁寧に決め、サイディングの割付、ベンドキャップのピッチ、外壁出隅や水切の納まりにハコがより洗練されるよう工夫しています。
単純な形態をより上品に仕上げる。装飾が無い分、その操作がダイレクトに伝わってきます。
ハコがよりハコらしく見えるように工夫されることで、移動する車中から見た時に美しいボリュームが認識されるようになります。大きな看板を作ることも一案ですが、建物そのものの雰囲気が美容医療という用途を映し出す仕掛けとなっています。
■既存部分とのバランスも良い感じです
■端部の納まり ハコをよりハコにする
■ベンドキャップの配列もデザインの一つ