250623 A bright room

『広川の家』

田の字型プランの間取りの場合、南側に仏間と玄関を並べてしまうので、LDKは暗くなりがち。
この部屋ももともとは、そう明るくなくて手前の部屋の延長として薄暗い印象でした。

そこで、リビングにあたるこの部屋については明るい仕上げでまとめ、手前の部屋とはFIX窓で区切ることで、部屋全体がふわぁっと明るく重力が軽くなったような印象になっています。手前の部屋から1段床を下げ、薪ストーブのある勝手口とゆるやかにつながるようにしたのは玄人好みの操作(笑)。仕上げをカーペット敷きとすることで、ゴロゴロしたくなるようなやわらかい印象が生まれ、より部屋の重心を下げる効果を生んでいて何とも居心地の良い部屋になりました。

この部屋には装飾という類のものはなくて、不愛想なはめこみの棚だけのシンプルなものですがそれが帰ってbright感を強くしているように思います。