250424 材料と見るかアートとして見るか

草木染めをしているお施主さんから実際の作品をお借りして写真を撮らせて頂きました。

糸を染めた状態の束をみて、『へぇ~きれいな色、で?この後何ができるの?』というのが通常の反応かと思うのですがそれはこの束の状態を製品ができるまでの途中段階と認識してしまっているから。組紐にしたり、生地にしたりさらにミサンガや帯、着物などにかわることでようやく完成するので糸が束になった状態だけではただの材料としての認知になってしまうのもしょうがいない。

ただ、色々な草木によって染められた糸の束をたくさん見せて頂くとそれが醸し出す雰囲気に愛嬌があって魅力を感じる。お施主さんもこの状態が好きなんですよと言われるので、ではその状態を引き出すにはということでお借りした次第。

僕なりに分析すると、軽さや丸み、自然素材、自然な色味が魅力として挙げられるので、丸みや自然素材、自然な色という共通項がある熊野川で拾ってきた石を添えて軽さと重みの対比でその魅力を引き出せないかとパシャパシャ撮ってみました。

材料としてだけの先入観で見てしまうとそれ以上広がらないものを一旦先入観を外して捉え直して見る遊びというのは結構面白くて 重さんなんかもそういう視点で木材を扱われている材木屋だと思う。

草木染めや材木に興味がある方、いつでもお声掛けください~。