250410 受け止めるか流すか
『広川の家』
居間が仕上がりました。
今回の工事で観葉植物が置いている部屋に対して床を下げて、観葉植物が置いている部屋→居間→勝手口と段々と床が下がっていく構成にしました。
水が上から下へ流れるようにスムーズに部屋が連続することで繋がる印象を作ることができたと思います。
それに合わせて、床がフローリング→カーペット→モルタル土間と変化させることで居間が一つの部屋として区画されとても落ち着きのある部屋になりました。
さて、1期工事でも取り入れた、内向きだった視線を外向きに変化させる仕掛けを今回も踏襲しています。
改修前の様子を見ると、窓の外に見える擁壁がポジティブに扱われていないことがわかります。苔むして、光の入り方も落ち着き湿度を感じる印象は是非是非借景としてポジティブに取り入れたい。
そこから逆算すると、居間は色味がなく、ニュートラルな存在として、枠も含めてワントーンで仕上げています。床のカーペットは当初グレー色での提案でしたが、施主様のご意向もあり今の色になったのですがコンセプトを踏襲するならば正解だったと思います!
この居間のなかに、視線を受け止めてしまう何らかのアクセントや色、装飾があると背景にある擁壁と喧嘩してこういう印象にはならなかったと思います。
照明も窓廻りの壁面には光が当たらないようにして配置を決め、奥の擁壁が引き立つようにしてるあたりなんかは上手い(笑)ですね~。。。
後は勝手口が仕上がって、薪ストーブが設置されれば完成です。改めて竣工写真を撮影させて頂きますね。