241025 リフォームの難しさ

『日高の家』

解体工事が終了し補強部分、増築部分の基礎工事に入っています。

新築と違うのは、今ある建物に合わせていくこと。そこがリフォームの難しいところ。
今ある建物が古い程、基準となる通り芯がゆらゆらしているので墨を打つだけでも難しい作業となる。

梁の掛け方等も複雑で、部材に合わせて適材適所に納めている。
今のように統一された納まりでつくられているわけではないので各所一つずつを見てまわる。

こういった手間仕事と状況判断が見通しを立ちにくくさせ
新築とリフォームの間には大きな隔たりがあると思っている。

ビルダーさんやハウスメーカーさんのような規格住宅を短工期で効率良く進めるのには
アスリートのようなスピード感と体力が必要なのに対して
こういったリフォームに関しては粘り強さと対応力が必要になってきて求められるものが根本的に違ったりする。

だから、同じ大工さんでも新築に特化した方と両方器用にこなすタイプにわかれるし
どちらかというとアスリートタイプの若い大工さんは居るのですが後者の方はどんどん高齢化が進んでいる。
やり手が無いという理由でこういった工事ができなくなる日もそう遠くないと感じています。

■新築とリフォームは別物