230719 藤を巻く

『紀の川市の家』

現場は大詰め。今回は丸柱に藤を巻くことに。これは北欧の巨匠、アルバーアアルトの作品で良く見られる仕様なのですが一度はやってみたかった納まり。写真ではよくみていたものとは言え、一体どうやれば良いのかはわからないまま手探りで作業を進める。大工さんと二人で柱を挟んで向かい合ってグルグルと巻いていく。水に浸した4mm幅の扁平な藤を木工用ボンドを柱に付けながら下から順番に巻きあげる。端部は柱に穴を開けて差し込みそれを繰り返す。作業は非常に単純なのですがこれが中々進まない。3枚目の写真で2人がかりで午前中の成果となります。
少しずつ藤が巻き上げられてくるとその艶と触り心地にうれしくなってきます。おぉこんな感じか~、写真でしか見たことなかったけどやっぱり良いなぁと。。。通路部分にある丸柱なので良く触れてしまうところだと思います。通る度に触って頂き少しずつ飴色に変化する様子を楽しんで頂ければと思います。

■僕は午前中の作業で失礼して、残りは大工さんに引き継ぎました(笑)。2本とも同じ仕様になります。
■作業は2人ですることをお勧めします。