230706 アートな壁

『鷹匠町の家』

玄関ポーチが少しずつ形になってきました。
鉄筋コンクリートの壁に鉄骨の庇を載せて屋根をかけていきます。

さてこの鉄筋コンクリートの壁についてはスギの型枠を使ったり、ツルツルピカピカに仕上げたりと多彩な表情の選択肢があり、その建物の雰囲気やコストに合わせながらそれを選んでいきます。
今回は、型枠に遅延剤を塗り表面の硬化を遅らせた上で、型枠を外してすぐに高圧洗浄機で洗い出す方法を試みて頂きました。

この方法をチャレンジするのは、工務店、職人さんもはじめてで一体どういう仕上がりになるかがやってみないとわからない状況。そういった不安の中、やれるだけはやってみますとチャレンジして頂いたこと本当に感謝しかありません。
さて、施工後数日が経ってコンクリートが乾いてきた様子ですが、手跡が残る唯一無二の壁に。一発勝負の仕事だから表れるこの表情はまさしくアート。整然とまわりが仕上がってくるとこの手跡が良いアクセントになると思います。

■これをどう見るのかは見る人の解釈により判断がわかれると思います。それがアートなんですね。

■撥水材を塗って表面を保護しておきます