230824 そこでしか撮れないもの

『紀の川市の家』

写真の面白さについて、何を面白いと感じて趣味にしているかを考えてみる。
①とにかく美しい構図にこだわりピントもばっちりと合って模範解答のような写真を追求するタイプ
⇒花や動物の写真、熊野古道などの皆がイメージする綺麗と言われるものを綺麗に撮りたいタイプ
②一期一会そこでしか撮れないものに興味を持ち一瞬を逃さないように常にカメラを持ち歩きハンティングするように撮っていくタイプ

写真に興味をもつと大方の人は①から入り、カメラのスペックや構図について学びどんどんと綺麗と言われる写真を撮ることにはまっていく。ここで満足する人がほとんどなのですが、それを追求しているとハタと気付く。そんな綺麗な写真というのは大体誰かが撮っている。カメラの性能が高性能になればなるほど興味のない人からするとその差異はほとんど感じない。(それに気付いて止めていく人も多い)
そこで②の登場なのですが、これを意識することでカメラの性能云々よりも大事なものが見えてくるようになる。
(あの、ソールライターは晩年オリンパスのデジカメを使っていた(笑))

前置きが長くなりましたが、1枚目の写真についてそれを強く感じていて今回の撮影ではベストショットと思っています。廊下からLDKに入る直前のカット。藤巻きの丸柱の間にペンダント照明が温かく浮遊し何とも言えないあたたかい空気を感じます。わぁ~っとなるこの期待感はこの現場ならではのもので、このような場面を少しでも増やしていきたいと思っています。