250516 sugi

『日高の家』

津村タテグ製作所さんへ建具の進捗確認へ。

今回特に難しいのは玄関格子戸。
格子は2次元の図面で描いているだけでは光の漏れ方、間の抜け方が掴みづらい。

建具は平面で捉えられがちですが、本来は見込み(厚み)が加わることで実物になる以上
平面に加えて、この見込みの設定が重要なポイントとなります。

あらかじめ図面で設定していた寸法にてモックアップを製作して頂き
正面、斜め、上から下からと加減を確認していきます。
建具は既に仕上がっていて社長自らGW返上で没頭して作りましたと会心の仕上がりになっています(笑)。

津村さんとの会話で
『一番安い木は杉ですが、一番高い木も杉です』というのがあります。

木の究極を突き詰めていくと、数寄屋や茶室に使われるような赤杉、四方柾や神代杉などに行き着き
一方で下地になるような材としても使われるレンジの広い木。

ある、建築家の言葉で
『若い頃はオークや栗といった広葉樹が良いけど、歳をとるとスギやヒノキといった針葉樹に魅かれるようになってくる』というのがあって最近、しみじみと感じるようになってきました。。。

◆本番は素晴らしい赤杉で製作されています