241021 100年の壁

『日高の家』

耐震診断の結果を踏まえ
それを1以上(一応倒壊しない)に上げる補強を行う。

建物の元々の仕様を考えると部分的に金物や筋交いを付けたりと対処療法的なものでなく
基礎を含めた大掛かりな工事となるので先ずは解体工事を進めます。

解体工事は闇雲に行うのではなく
一つずつの部材について、残す残さないの判断をして慎重に行っていきます。
計画時には見えていなかった部分があらわになることで
その場その場で対応が必要にはなりますが、それは監督さんとも相談しながら判断していきます。

築100年を超えた建物ではありますが
屋根瓦が吹き変えられていたり、柱の足元が取替えされていたりと都度手入れがされ
気に掛けられていたのが伝わってきます。
床組の部材なんかも見た目は古びていますがまだまだしっかりしていて
湿気や白蟻の影響さえ問題なければ木は100年の年月を十分に超えるんだなぁ~と。

■解体の目途がつくと次は基礎工事にかかります