251219 リズム-働き方について-

クリニックを経営されている方に、『辻さんの仕事って自分でやることを決めてコントロールしていかないといけないから大変じゃない?』と言われたことがある。クリニックの場合、患者さんが順番に来るから自分の気分がどうこう関係なく対応することになるので一定のリズムが刻めるとのこと。

一方、設計士の場合、いつも何だか締め切りには追われているけど今すぐに対応しなければいけないと言う時ばかりではないので今日一日の作業工程については、自分の意思に一任されるケースが多い。会社員でなくフリーランスの場合はその割合がどんどん多くなって、自分の意志力でやる気をもっていくのは少し大変なのも事実。

テレワークで働かれている方も多くなってきたので、同様の悩みを抱えている人もいるのではないかと思います。

大工さんの働き方。

10時、12時、15時と休憩をとる。
これは、和歌山に限ったことでなくどの地域で仕事をしても『おぉ~いそろそろ休憩』と声が掛かるのがこの時間。

働く①⇒休憩⇒働く②⇒少し長い休憩⇒働く③⇒休憩⇒働く④

休憩を3回挟むことで、一日の作業工程を4分割していることに気付く。
これを、月曜日~土曜日まで週6でこなし、コツコツと作業を積み上げていく。
誰かが意図したわけでなくて、習慣の積み重ねでこういうリズムになったのだと考えると
人間が持つリズムに合っているのではないかと考え応用してみた。

90分が1ターン。例えば8時始業とする。
◆働く①⇒8:00~9:30
休憩
◆働く②⇒9:50~11:20
昼休憩
◆働く③⇒13:00~14:30
休憩
◆働く④⇒16:00~17:30

ざっくりと1日を4分割して90分を4ターンを確保する。
比較的休憩に余裕があるのは、メールの受け答え、移動時間等々余白がないと息詰まるから。

問題はこれを絵に描いた餅にならないようにどう運用するか。

●ポイント1:この時間枠を変更しないこと。
⇒打合せが長引いたり、急な電話対応で杓子定規に行かないのが常。無理やり90分確保すると考えると後づれしてもうわけがわからなくなる。あくまでも時間枠はFIXしておく。イメージとしては途中下車・乗車できる電車のようなもので、脱線していたとしても直ぐに元のダイアに復帰して流れにのっていく感じに。例えば、長電話していて11時に終わったら、11時20分までを集中して一旦区切りとするような感じにして休憩時間で微調整。

●ポイント2:設計士としては90分ぐらいが丁度良い
⇒30分や1時間、2時間等々色々と試した結果90分くらいが丁度良いかと。
⇒職種によって変わると思います。CAD作業をしていてそれなりに進んだなぁ~と思えるのが90分くらい。

●ポイント3:丸1日あると思わない
⇒お尻が今日1日となってしまうと、まだ余裕があってダラダラしてしまうのが常。
⇒とにかく90分やれば良いのだと目先のリミットを意識する。

●ポイント4:2ターンやれれば御の字
⇒打合せ、現場確認、移動等々を考慮すると4ターンのうち最低2ターンが集中できれば御の字と考える。
⇒時間にして3時間ですが、やってみると達成感が得られます。

●ポイン5:意思力に頼らない
⇒ダイヤを決めておくことで、流れに復帰しやすくなる仕組みを作っておく。
⇒このダイヤを意識することで楽にリズムに乗れるようになるかと。

ということで、長々と書いてみましたが9:30分になりましたので一旦の区切りとします。