250702 重心を調整する

『日高の家』

日高の家、美装も完了し内部の全容が見えてきました。
照明器具の位置について、電気屋さんと後5cm下げてと調整をして頂きながら納まり良い位置を探っていきます。照明器具というのは、ただ部屋を明るくするというだけでなく、そこが光ることで視線の起点になるわけで、その高い低いによって雰囲気ががらりと変わります。特にペンダントの照明については注意が必要で、日本の住宅の場合随分と高くつけているケースが散見されますが本当はテーブルから60cm~80cmぐらいが推奨される高さとなります。目線の高さに器具が来るので当然、眩しくなかったり、その器具自体が美しいものでなければただただ邪魔になるばかりなので注意したいところ。

建物の雰囲気はベンガラで塗装したなんとも奥行きの感じる濃い茶色の塗装に、ヒノキやカーペットの明るい床材の仕上げが加わり新旧を感じるコントラストがとてもバランス良く仕上がっています。下屋を差し込み増築されたリビングと北廊下の天井高さが低く、一方でダイニングキッチン・玄関の天井が梁表しの天井が高い空間なので、空間としてもメリハリがついて良いと思います。

本当に素敵な家になっています。